スペシャル

マスターズドリーム〈山崎原酒樽熟成〉2018
クローズドパーティー レポート

2018年11月12日

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醸造家が目指した〝夢のビール〟、マスターズドリームは2018年で発売から4年目を迎えました。それとともに歩みを進め、同じくオープンから4年目となった「MASTER'S DREAM HOUSE」で10月11日に開かれたのが〈〜醸造家と愉しむ〜クローズドパーティー〉というイベント。

醸造家・丸橋太一と若手醸造家・岡島高穂の2人が来場したお客さまと一緒にマスターズドリームを愉しみ、さらに今年も発表された「マスターズドリーム〈山崎原酒樽熟成〉2018」も味わえるという催しです。マスターズドリームクラブの会員16万名の中から選ばれた15組30名の方々は、〝醸造家の夢のビール〟、そして〝醸造家のもう1つの夢の形〟を醸造家とどう味わったのか、レポートします。

■木樽と麦芽の香り、その絶妙なバランスを愉しんでいただきたい

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この日〈山崎原酒樽熟成〉とともにテーブルに並んだメニューは「炙り真鯛の昆布締めカルパッチョ 春菊の柚子ドレッシング和え」「熊本県産・黒華牛のグリル わさびと燻製醤油を添えて」「海老カツサンド 和のハーブ香るタルタル添え」

MASTER'S DREAM HOUSEがあるのは、日本の首都の玄関口である東京駅日本橋口に面したビル。今回のクローズドパーティーが開かれた10月11日の夕方は、家路に就く、遠方へ赴くたくさんの人々が行き来する時間帯でした。

来場されたお客さまも、多くは仕事帰りにご家族やご友人といらっしゃった方々。そんな皆さんを前に、醸造家・丸橋太一はまず自身の仕事の話を交えながら次のように挨拶しました。

「日頃からマスターズドリームをご愛飲いただきまして、感謝申し上げます。醸造家の仕事は華やかなことばかりでなく、むしろ地下室で黙々と作業するなどといった皆さんには地味だと感じられる部分の方が多いかもしれません。その末にできあがったマスターズドリームを、お客さまと語らいながら味わえる今日を愉しみにしていました。ぜひ、皆さんからお話をお聞きしたいと思います」

醸造家自身の口から語られるリアリティある日常に、皆さん、感心しながら拍手を送ります。そして、続けて挨拶をしたのは若手醸造家・岡島高穂。「若手」らしさのある、日々の悪戦苦闘をも含んだ自己紹介となりました。

「私はサントリーに入社して4年目、まだまだ若手の人間です。(仕事中の写真を指し示しながら)こちらは、ビールの発酵で大きな役割を果たす『酵母』の様子を確認しているところですね。酵母は生き物なので、毎日、きちんと様子を見てあげて、きちんとした環境に置いてあげなければ、最適な状態で発酵できないんです。決して楽な仕事ではありませんが、皆さんにおいしくビールを飲んでいただくことにつながるわけですから、やりがいも、愉しさも感じます」

日頃、ご愛飲されているマスターズドリームもさることながら、お客さまがこのクローズドパーティーで最も愉しみにされているのは、やはり「マスターズドリーム〈山崎原酒樽熟成〉2018」のお披露目でしょう。各テーブルに〈山崎原酒樽熟成〉がサーブされると、「飲み口が柔らかで華やかな香り」「あとから木樽の香りが効いてくる」など、皆さん笑顔で飲んだ感想を述べていました。

それを聞きながら丸橋は「アルコールは8.5パーセントと少し高めなので、気をつけながら飲んでくださいね」と、〈山崎原酒樽熟成〉2018の特徴を解説します。

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サントリー流の乾杯「スコール」三唱で、会場の盛り上がりは最高潮に

「この8.5パーセントという度数にしたのは、一番美味しい状態で飲んでいただくため、との思いがあります。せっかく山崎の樽を使っているのだからぜひ木樽熟成ならではの香りを愉しんでいただきたいですし、もちろんダイヤモンド麦芽由来の香りもともに愉しんでいただきたい。そのバランスを考えた結果、8.5パーセントが最適との結論にいたりました。また、お手元にある〈山崎原酒樽熟成〉をご覧ください。少し赤みがかった褐色となっていますよね。中味も外観も木樽によってきちんと熟成され、今まで表現できなかった味、香り、色合いを実現することができています」

一方、司会者から「開発の際のご苦労は?」と質問された岡島は、木樽熟成の難しさとそこから表現できる美味しさを次のように明かします。

「先ほどお話した酵母などと同じように、木樽で熟成させるビールの中味も日々変化していきます。苦労というと、やはりその管理になるでしょうか。ただ、お客さまに愉しんでいただくためにかける手間、時間は一切、惜しみません」

「一方、お客さまご自身にはグラスに注いでから起こる変化を愉しんでいただけると、嬉しいですね。一般的に、ビールを飲むときにはキンキンに冷やして、ぬるくなると美味しくない、といったイメージを持たれる場合が多いと思います。しかし、〈山崎原酒樽熟成〉は温度が上がると、香りがより広がって新たな一面が表れるんです。ぜひ、時間をかけた飲み方も試してください」

■お客さまとともにマスターズドリーム〝育てたい〟

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熟成に使われた樽が展示され、醸造家と記念撮影。パーティーの終わりの挨拶で丸橋・岡島へ向けて「頑張って!」と掛け声が飛ぶなど、終始和気あいあいとした雰囲気だった

MASTER'S DREAM HOUSEでは、これまでも醸造家が登壇するイベントが開催されてきました。そこで、お客さまが新たなビールの発表などとともに愉しみにされているのが、醸造家と触れ合う時間です。今回来場された皆さんも、丸橋、岡島と記念写真を撮るなどしつつ、グラスを片手に忌憚のない意見、質問を述べられていました。

ご質問(1)「飲む側としては〈山崎原酒樽熟成〉をいつも愉しみにしていますけれども、醸造家の方たちはこれをつくるときに反対などはされませんか?」

丸橋「『美味しいビールをつくりたい!』という思いは醸造家だけでなく、社内の皆が持っていることなので、私たちがきちんと美味しいものをつくれる根拠を示し理解してもらえています。反対されることはありませんよ。ただ、実際につくるにあたっては『チャレンジ』する意識が必要です。ウイスキーの熟成のスペシャリストと議論を交わしながら、マスターズドリームを熟成させるのに適した樽を見つけ出すというのはまさにチャレンジですね。また、〈山崎原酒樽熟成〉に限らない話ですが、私たちが『こういうビールなら美味しいと思う』といった思いを持つだけでは、やはり良いものはできません。醸造家がつくりたいビールの方向性を導き出した上で、お客さまが本当に美味しいと感じるビールはどんなものなのかを考え抜くのは、常日頃から取り組む最も大きなチャンレンジです」

ご質問(2)「普段、私が飲んでいるマスターズドリームと〈山崎原酒樽熟成〉は、木樽熟成以外に違いがあるんですか? また、岡島さんは酵母や木樽を取り扱う難しさを話されていましたが、麦芽はどうなんでしょう?」

岡島「〈山崎原酒樽熟成〉は山崎の樽で熟成させることを前提にビールのベースづくりをしました。普段、ご愛飲いただいているマスターズドリームをそのまま木樽に入れて同じ風味にできるわけではないので、そこもお愉しみいただけたらと思います。麦芽については、マスターズドリームは『ダイヤモンド麦芽』を使っており、ほかの麦芽よりも表面が固いんです。となると、ダイヤモンド麦芽ならではの旨味を抽出することも難しくなります。そのために、私たちはトリプルデコクションという製法を用いて旨味をしっかりと取り出しています」

さらに、マスターズドリームマガジン編集部が来場された皆さんにお話を伺ったところ、「ここで〈山崎原酒樽熟成〉を飲めるとは思わなかった」「16万人の中から当選するとは思わなかった」といった答えが多く聞かれました。

「ずっと〈山崎原酒樽熟成〉が飲みたくて、工場見学したときに『飲ませて!』とお願いすることすらあったんです。もちろん、数が限られていることはわかっていますけどね(笑)。今回も、『どうせ当たらないでしょう?』と思いつつ応募したら当選して、まさか、という思い。〈山崎原酒樽熟成〉の味はとてもクリーミーなところが印象に残りました」

「今までも、サントリーの別の商品のイベントに参加したことがあるけど、我ながらよく当たったなぁ、と思うね(笑)。醸造家の人たちの話を聞いたら、商品開発への思いがすごく伝わってきました」

こうしたお客さまの話を直に聞き、丸橋もパーティーの最後に、次のようなコメントを残します。

「今日は皆さんがどんな顔で飲んでいただけるのだろうかと思いながら参りましたが、笑顔で飲んでくださっているところを見て、とても嬉しかったです。そして、マスターズドリームに愛情を持っていただけていると分かったことも大きな喜びですね。愛情を持っていただけているからこその率直な意見も頂戴できましたし、今後、もっと美味しくしていけると思いを新たにしました。私たちとしてはとにかく努力しますので、ぜひ皆さんも一緒にマスターズドリームを〝育てて〟いただけたらと思います」

丸橋のいうように、ビールは醸造家だけでなく、それを飲む人々の支持があってこそのもの。次のパーティーでは、あなたの一言が醸造家の思いを奮い立たせ、より美味しいビールができるきっかけになるかもしれません。

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