スペシャル

ダイヤモンド麦芽特有のコクと香りが際立つビール
マスターズドリーム〈ダイヤモンド麦芽の恵み〉誕生

2018年4月10日

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ヨーロッパで生産されるすべての麦芽のうち、その割合はわずか4%程度に過ぎない「ダイヤモンド麦芽」。そんな稀少な素材を、贅沢に使用した「マスターズドリーム〈ダイヤモンド麦芽の恵み〉」がギフト限定商品として発売されます。マスターズドリーム、マスターズドリーム〈無濾過〉とともにセットで販売され、それぞれを飲み比べながらその特徴を味わう、といった愉しみ方ができるもの。

〈ダイヤモンド麦芽の恵み〉の商品開発を担当した醸造家の熊谷武士が、ダイヤモンド麦芽の、そしてこのビールの個性を語ります。

効率や生産性よりも、醸造家が本当に美味しいと思えるものをつくりたい――そんな想いの下に生まれたマスターズドリームでは、これまで「マスターズドリーム〈無濾過〉」や「マスターズドリーム〈山崎原酒樽熟成〉」といった、個性ある美味しさを求めたビールもつくられてきました。

そして今春、醸造家の新たな夢を形にしたマスターズドリームが世に出ます。その名は、「マスターズドリーム〈ダイヤモンド麦芽の恵み〉」。チェコとその周辺国で収穫、製麦される「ダイヤモンド麦芽」はマスターズドリームの重要な素材のひとつです。この麦芽は上質で深いコクにつながる強い個性をもっていますが、ただ使うだけではその良さは引き出せません。この魅力を醸造家の手でどうすれば最大限に表せるのか、そのために素材と製法に徹底的にこだわりぬいたビールとなります。

そこで、「マスターズドリーム〈ダイヤモンド麦芽の恵み〉」の商品開発を担当した醸造家・熊谷武士に、今回の試みにかけた想いを聞きました。

■バランスを崩さずに、麦芽の個性を引き出した

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「ダイヤモンド麦芽の個性を最大限に引き出したビールをつくりたいという想いは、マスターズドリームの商品開発がスタートした当初から持っていました。この10年以上にわたる試行錯誤の結果、やっと実現できたビールなんです」(熊谷)

「マスターズドリームをつくる上で私たちが心がけているのは、苦味、コク、甘み、香りなどのさまざまな味わいが多重奏にあらわれ、ヴァイタートリンケン(次の一杯を飲みたくなる、次の機会にもまた飲みたくなる)であることです。この最大の特徴をきちんと守りつつも、また違った個性をもったマスターズドリームをお客さまに愉しんでいただきたいというのは、いつも根底に思っていることですね」

マスターズドリーム、そして味へのあくなき追求についての想いを、まず語ってくれた熊谷。あらためてマスターズドリームが表現できる個性を考えたとき、それは素材にあるとの結論に至ったといいます。

「ダイヤモンド麦芽は、上質で深いコク、香りを持つ麦芽です。ただ、お客さまが普段飲まれているマスターズドリームは、多重奏感やバランスを重視しているため、あえて麦芽の個性を抑えた部分もあるんです。そこで今回の開発では、ダイヤモンド麦芽という素材が持つ旨みを存分に堪能していただきたい、ということをテーマに掲げ、その方策を検討していきました」

「トリプルデコクションや銅炊き仕込といった、マスターズドリームならではの製法はもちろん踏襲し、そのうえでまずはダイヤモンド麦芽の良さを引き出すトライアルを行いました。しかしその個性が強いため、単純にその量を増やしただけでは、マスターズドリームで守らなくてはいけない、多重奏で濃密な味わいと全体のバランス感が崩れてしまいます。これをどう両立させるかが一番苦労したポイントですね。仕込や醗酵の詳細な条件まで踏み込み、何度も検討を重ね、最適な条件を求め続けました。こうしてダイヤモンド麦芽からその良さを引き出すため、素材・製法に徹底的にこだわりぬいた結果、お客さまに自信をもってお勧めできる中味に仕上がったと思っています。」

では、どんな味わいを愉しめるのでしょうか? 熊谷は、「これまでのマスターズドリームよりも、より深いコクを強く感じていただけるはずです」と力説します。

「柔らかな苦味を感じた後に、深いコクが広がってくる――、それがマスターズドリームの特徴です。今回の〈ダイヤモンド麦芽の恵み〉では、そのコクが今まで以上に強く、重厚に、感じていただけるはずです」

また、色や香りにも注目してほしい、と熱く語ります。

「液色については、麦芽由来の鮮やかで濃い黄金色を引き出すことができました。さらに、同じくダイヤモンド麦芽由来というところでいうと、麦芽特有の香りも愉しんでいただけるでしょう。マスターズドリームは、先ほどお話したコクや甘みが広がった後、鼻から抜けていく心地よい香りが感じられますが、〈ダイヤモンド麦芽の恵み〉では、その質が異なり、麦芽本来の香りがより際立っていますね」

■「多重奏」の新たな一面を表現する

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また、マスターズドリームのファンが好む「余韻」は、今回の製品でもきちんと表現されています。そこで熊谷が、ぜひ愉しんでほしい、と訴えるのはこのビールならではの「多重奏感」です。

「これまで説明させていただいた特徴を持つ〈ダイヤモンド麦芽の恵み〉は、これまでのマスターズドリームとは異なる多重奏感を演出します。飲み比べれば、『同じマスターズドリームのブランドでも、こんなに違う表情になるんだね』と必ず思っていただけるはずです」

〈ダイヤモンド麦芽の恵み〉は、マスターズドリーム、マスターズドリーム〈無濾過〉と合わせたギフトセットとして発売。1人で飲む場合も、大切な方と飲む場合も、飲み比べながら麦芽の個性を感じることができそうです。

「飲み比べる際、マスターズドリームのオリジナルグラスに注いでいただくのが、その違いを一番感じていただけると思います。多様な味わいが絶妙にバランスした味わいを崩すことなく口の中へ運ぶよう設計したグラスですから。その一方で、普段ビールをガブガブと飲むものと捉えているお客さまにもビールのもつ本当の価値、おいしさを追求したマスターズドリームを通じて、『ビールにもこんな愉しみ方があるんだ』と発見していただければ、この上ない喜びと感じます。3つのビールを比べながら、ゆったりと大切な時間を過ごしていただければ、嬉しいですね」

今回、ダイヤモンド麦芽に焦点を当てたマスターズドリームを生み出した熊谷。これから先も、新たな「美味しさ」を表現したいと、意気込みを語ってくれました。

「サントリーという社名を聞くと、『やってみなはれ』を思い浮かべるお客さまも多いかもしれません。この『やる』は、醸造家にとっては、一切の妥協をせずにものづくりに真摯に取り組む、との意味だと私は思っています。実際にビールの商品開発やものづくりの現場でも、立場やキャリアは関係なく、「本当においしいビールをつくる」という志のもと、1人ひとりが力を合わせて、ものづくりに励んでいるんですよ。理想のビールを突き詰めていくと、『終わり』や『完成』はないはず。私も自分が本当につくりたいビールとはなにか、お客さまに本当に感動を与えられるビールとはなにか、を自問自答しながら、表現したいビールのイメージを膨らませており、いつかそれを形にしたいと思いながら、仕事に取り組んでいます」

ビールの素材が持つ美味しさを追求した熊谷は、次はどんな味を表現してくれるのか? きっと遠くない未来に、そのビールを飲める日がやってくるでしょう。

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