プロが教える気の利いた手みやげ

「手みやげもお酒も、大切なのはいつ、どこで、誰と」
第7回 ハヤカワ五味さん

2019年11月27日

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センスのいい人の手みやげはどこか違う。美味しいのは言わずもがな、どこかしら気配りもあって「流石!」と思わせてくれる。経営者のハヤカワ五味さんは、手みやげを受け取る機会も多いので、人によってその差を如実に感じるという。

今回、ハヤカワさんがセレクトした麻布十番にある黒豆スイーツ専門店「しろいくろ」の塩黒豆ロールケーキもセンスを感じさせる一品。もしかしたら、こういうモノ選びができる人に聞けば、センスの正体がわかるかもしれない。ということで、ハヤカワさんの手みやげに対する考え方をさっそく教えてもらおう。

■手みやげに、人の半生が表れる

手みやげって持ってきた人の半生が浮き彫りになる気がするんですよね。"どんなものを選ぶのか"という目利きのセンスが問われるのはもちろん、"どんなものを受け取ってきたのか"も同時にわかるから。でも、そこで勘違いしてほしくないのは、ただ高級なものを持っていけばいいというわけでもなくて。極端なことを言えば、花一輪でもセンスは伝わると思っています。どんなものを持っていくのが正解かというモノ選びの感覚は、「選ぶ」と「受け取る」の回数を重ねるなかで研ぎ澄まされていくんでしょうね。

私は経営者ということもあって手みやげをいただく機会も多く、そのタイミングが重なると一人では食べきれません。そのときは会社のメンバーと一緒に愉しむのですが、たまに「これは独り占めしたい!」と思えるようなものがあるんです。そういう素敵な手みやげを持ってきてくれる人って、やっぱり印象に残りやすいし、私も真似したくなります。

■手みやげは4軸で考える

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写真手前の「しろ」はレモンの酸味が隠し味の、真っ白な生地と、塩気をきかせた特製の黒豆生クリームがたっぷり入ったロールケーキ。奥の「くろ」は竹炭とブラックココア風味を付けたふんわりした黒い生地に、塩黒豆と相性の良いオリジナルのチーズクリームをたっぷり包んださわやかなロールケーキ。

実はこの「しろいくろ」の塩黒豆ロールケーキも、ある経営者からいただいたもので。「日本一美味しいロールケーキだから食べてみて!」と言われて、半信半疑でひと口食べてみたら衝撃が走りました。私は甘いものがそこまで得意ではないんですけど、このロールケーキは甘さ控えめで、すごく食べやすいんです。「しろ」と「くろ」の2種類あって、ともに塩黒豆の塩味がアクセントになっています。そのうえで「しろ」はレモンの酸味がほんのり。対する「くろ」はチーズクリームの風味が効いて爽やか。お祝い事とかで友人宅に遊びに行く際に持っていくと、いつも喜ばれます。1日くらいだったら保存も効くので、全部食べられなかった場合に「明日また食べて」と言いやすいのも嬉しいですね。

この塩黒豆ロールケーキに限らず、私が手みやげを選ぶときは、「甘い」「しょっぱい」「保存できる」「保存できない」という4軸にプラスして、いつ、どこで、誰と会うのかというシチュエーションを考慮して決めています。せっかく素敵な手みやげでも、状況によっては台無しになってしまうので。例えば、外で会うのにナマモノを持って行っても保存が効きませんよね。だから、そういう場合は日持ちするものを持って行く方が得策。また、ホームパーティーには甘いものを持ってくる人が多いので、あえてしょっぱいものを選ぶのもよくやる手法です。そうやって選ぶ楽しみがあるのも、手みやげの魅力かも。

■手みやげとお酒は似ている

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よくよく考えてみたら、手みやげとお酒に求めることは私のなかで共通しているかもしれません。いずれも「いつ」「どこで」「誰と」が大切だから。もちろん、お酒の嗜み方は人それぞれ。ただ酔いたいだけの人もいれば、飲み屋の賑やかな雰囲気が好きという人もいますよね。私はというと、大切な人と素敵な時間を共有するためにお酒を飲みたいと思っています。だから、一緒に飲む相手は心から気の許せる人がいいし、そのときどきの気分や状況によって飲むお酒の種類も決めたい。例えば、ビールは人がある程度いるときにわいわいしながら、ウイスキーは一人でゆっくり時間を過ごしたいときにって。

あと、私は味もしっかり楽しみたい派なので、ビールも表情がある方が好きなんです。その点、マスターズドリームはコク、苦味、甘みなどいくつもの味わいが堪能できるので、やっぱり他のビールとは飲む価値が違いますよね。それにマスターズドリームのような味がしっかりとしたビールであれば、塩黒豆ロールケーキの繊細な味を引き立ててくれると思います。

ハヤカワ五味(はやかわ ごみ)

1995年東京都生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。課題解決型アパレルブランドを運営する株式会社ウツワ代表取締役社長。高校1年生の頃からアクセサリー類の製作をはじめ、プリントタイツ類のデザイン、販売を受験の傍ら行う。大学入学直後にワンピースブランド《GOMI HAYAKAWA》、2014年8月には妹ブランドにあたるランジェリーブランド《feast》、2017年10月にワンピースブランド《ダブルチャカ》を立ち上げ、Eコマースを主として販売を続ける。複数回に渡るポップアップショップの後、2018年にはラフォーレ原宿に常設直営店舗《LAVISHOP》を出店。 2019年7月よりセブンリッチグループにジョイン。

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